2024年の秋は遅い?気候とアパレル業界への影響
「今年の秋は遅い」と言われており、9月の平均気温は統計開始以降最も高く、10月の平均気温も、本州のほとんどの地域で平年より2度を上回っています。(10月20日時点)また、最高気温が30度を超える「真夏日」が10月中旬ごろまで観測されました。(気象庁「向こう3か月の天候の見通し」より)
Virtusizeをご導入いただいている企業様からは「今年はAW(秋冬)の立ち上がりが遅い」という声を多くいただいており、温暖な気候が消費にも影響していると予想されます。
そこで、今回はVirtusizeをご利用のストアの8・9・10月の購入データを分析して実際の影響を見ていきます。
1. AWアイテム購買の初動の遅れ
Virtusizeをご利用のストアのAWアイテム(ジャケット、コート、ニット、セーターのカテゴリーに分類される商品)の購入データを調査したところ、8・9・10月全てでAWアイテムの購入シェア(全購入数のうちAWアイテムの購入数の割合)は昨年より低下が見られます。
特に10月は昨年のAWアイテムの購入シェアが37%だったのに対し、今年は34%と、3ポイント低下しています。
これらの結果から、温暖な気候により、10月は薄手のトップスや軽めのアウターで済ませ、消費者のAWアイテムの購入タイミングが例年より遅れているのでは、と考察しております。
なお、上記アイテム以外では、8・9・10月を通して全購入数のうちTシャツ、シャツ、財布の購入シェアが上昇、スカートとチュニックの購入シェアが低下しました。
※昨年と比較条件を合わせるため、上記データの母数にシューズカテゴリーは含まれていません。
2. 購入単価の上昇
次に、AWアイテムのうちジャケットの平均購入単価(AIV)を見ていきます。8・9・10月全てにおいて、調査対象の30ストアのうち、およそ6〜7割のストアでジャケットのAIVが昨年より上昇しています。
また、Tシャツ、パンツ、スカート、バッグ、ショーツのカテゴリーでも同様に、8・9・10月全てでAIVが上昇したストアが過半数を超えました。
この結果から、原材料費の高騰や、セールを縮小して定価で販売する業界の動きなどにより、マーケット全体で商品単価が上昇しつつあると考えております。
いかがだったでしょうか。冒頭の気象庁の発表によると、向こう3か月(11月〜1月)の気温は「平年並か高い見込み」としています。11月に入ってからのAWアイテムの巻き返しに期待しつつ、今後の動向に注目したいところです。
こうした気候の予測も踏まえ、今後は適切なタイミングでマーケティング戦略を実施する必要性が高まりそうです。
本記事が皆様のご参考となりますと幸いです。
他にもご興味のあるテーマがございましたら、ぜひVirtusizeまでお知らせください。
Virtusizeについて
Virtusizeは、商品のサイズデータを使用したバーチャル試着「Virtusize」を主軸として、アイテムレコメンドソリューション「FittingRoom(フィッティングルーム)」、分析プラットフォームの「Analytics(アナリティクス)」を提供しているファッションビッグデータカンパニーです。
これらのソリューションでは、Virtusizeがお客様からお預かりしている、お客様の”サイト横断的な”購買情報・比較検討情報をもとに、高度にパーソナライズされたレコメンドを提示し、適切なアイテムの選択をサポートしています。また、ファッションEコマース業界に向けては、返品率を減少させ、リピート率の向上に貢献しています。
現在、Adidas、ラルフ・ローレン、アンダーアーマー、ビームス、ユナイテッドアローズ、オンワード、ワールド、マルイ、ルミネなど、世界中の150以上のファッションサイトが私達のサービスを利用しています。
2024年の秋は遅い?気候とアパレル業界への影響
「今年の秋は遅い」と言われており、9月の平均気温は統計開始以降最も高く、10月の平均気温も、本州のほとんどの地域で平年より2度を上回っています。(10月20日時点)また、最高気温が30度を超える「真夏日」が10月中旬ごろまで観測されました。(気象庁「向こう3か月の天候の見通し」より)
Virtusizeをご導入いただいている企業様からは「今年はAW(秋冬)の立ち上がりが遅い」という声を多くいただいており、温暖な気候が消費にも影響していると予想されます。
そこで、今回はVirtusizeをご利用のストアの8・9・10月の購入データを分析して実際の影響を見ていきます。
1. AWアイテム購買の初動の遅れ
Virtusizeをご利用のストアのAWアイテム(ジャケット、コート、ニット、セーターのカテゴリーに分類される商品)の購入データを調査したところ、8・9・10月全てでAWアイテムの購入シェア(全購入数のうちAWアイテムの購入数の割合)は昨年より低下が見られます。
特に10月は昨年のAWアイテムの購入シェアが37%だったのに対し、今年は34%と、3ポイント低下しています。
これらの結果から、温暖な気候により、10月は薄手のトップスや軽めのアウターで済ませ、消費者のAWアイテムの購入タイミングが例年より遅れているのでは、と考察しております。
なお、上記アイテム以外では、8・9・10月を通して全購入数のうちTシャツ、シャツ、財布の購入シェアが上昇、スカートとチュニックの購入シェアが低下しました。
※昨年と比較条件を合わせるため、上記データの母数にシューズカテゴリーは含まれていません。
2. 購入単価の上昇
次に、AWアイテムのうちジャケットの平均購入単価(AIV)を見ていきます。8・9・10月全てにおいて、調査対象の30ストアのうち、およそ6〜7割のストアでジャケットのAIVが昨年より上昇しています。
また、Tシャツ、パンツ、スカート、バッグ、ショーツのカテゴリーでも同様に、8・9・10月全てでAIVが上昇したストアが過半数を超えました。
この結果から、原材料費の高騰や、セールを縮小して定価で販売する業界の動きなどにより、マーケット全体で商品単価が上昇しつつあると考えております。
いかがだったでしょうか。冒頭の気象庁の発表によると、向こう3か月(11月〜1月)の気温は「平年並か高い見込み」としています。11月に入ってからのAWアイテムの巻き返しに期待しつつ、今後の動向に注目したいところです。
こうした気候の予測も踏まえ、今後は適切なタイミングでマーケティング戦略を実施する必要性が高まりそうです。
本記事が皆様のご参考となりますと幸いです。
他にもご興味のあるテーマがございましたら、ぜひVirtusizeまでお知らせください。
Virtusizeについて
Virtusizeは、商品のサイズデータを使用したバーチャル試着「Virtusize」を主軸として、アイテムレコメンドソリューション「FittingRoom(フィッティングルーム)」、分析プラットフォームの「Analytics(アナリティクス)」を提供しているファッションビッグデータカンパニーです。
これらのソリューションでは、Virtusizeがお客様からお預かりしている、お客様の”サイト横断的な”購買情報・比較検討情報をもとに、高度にパーソナライズされたレコメンドを提示し、適切なアイテムの選択をサポートしています。また、ファッションEコマース業界に向けては、返品率を減少させ、リピート率の向上に貢献しています。
現在、Adidas、ラルフ・ローレン、アンダーアーマー、ビームス、ユナイテッドアローズ、オンワード、ワールド、マルイ、ルミネなど、世界中の150以上のファッションサイトが私達のサービスを利用しています。
2024年の秋は遅い?気候とアパレル業界への影響
「今年の秋は遅い」と言われており、9月の平均気温は統計開始以降最も高く、10月の平均気温も、本州のほとんどの地域で平年より2度を上回っています。(10月20日時点)また、最高気温が30度を超える「真夏日」が10月中旬ごろまで観測されました。(気象庁「向こう3か月の天候の見通し」より)
Virtusizeをご導入いただいている企業様からは「今年はAW(秋冬)の立ち上がりが遅い」という声を多くいただいており、温暖な気候が消費にも影響していると予想されます。
そこで、今回はVirtusizeをご利用のストアの8・9・10月の購入データを分析して実際の影響を見ていきます。
1. AWアイテム購買の初動の遅れ
Virtusizeをご利用のストアのAWアイテム(ジャケット、コート、ニット、セーターのカテゴリーに分類される商品)の購入データを調査したところ、8・9・10月全てでAWアイテムの購入シェア(全購入数のうちAWアイテムの購入数の割合)は昨年より低下が見られます。
特に10月は昨年のAWアイテムの購入シェアが37%だったのに対し、今年は34%と、3ポイント低下しています。
これらの結果から、温暖な気候により、10月は薄手のトップスや軽めのアウターで済ませ、消費者のAWアイテムの購入タイミングが例年より遅れているのでは、と考察しております。
なお、上記アイテム以外では、8・9・10月を通して全購入数のうちTシャツ、シャツ、財布の購入シェアが上昇、スカートとチュニックの購入シェアが低下しました。
※昨年と比較条件を合わせるため、上記データの母数にシューズカテゴリーは含まれていません。
2. 購入単価の上昇
次に、AWアイテムのうちジャケットの平均購入単価(AIV)を見ていきます。8・9・10月全てにおいて、調査対象の30ストアのうち、およそ6〜7割のストアでジャケットのAIVが昨年より上昇しています。
また、Tシャツ、パンツ、スカート、バッグ、ショーツのカテゴリーでも同様に、8・9・10月全てでAIVが上昇したストアが過半数を超えました。
この結果から、原材料費の高騰や、セールを縮小して定価で販売する業界の動きなどにより、マーケット全体で商品単価が上昇しつつあると考えております。
いかがだったでしょうか。冒頭の気象庁の発表によると、向こう3か月(11月〜1月)の気温は「平年並か高い見込み」としています。11月に入ってからのAWアイテムの巻き返しに期待しつつ、今後の動向に注目したいところです。
こうした気候の予測も踏まえ、今後は適切なタイミングでマーケティング戦略を実施する必要性が高まりそうです。
本記事が皆様のご参考となりますと幸いです。
他にもご興味のあるテーマがございましたら、ぜひVirtusizeまでお知らせください。
Virtusizeについて
Virtusizeは、商品のサイズデータを使用したバーチャル試着「Virtusize」を主軸として、アイテムレコメンドソリューション「FittingRoom(フィッティングルーム)」、分析プラットフォームの「Analytics(アナリティクス)」を提供しているファッションビッグデータカンパニーです。
これらのソリューションでは、Virtusizeがお客様からお預かりしている、お客様の”サイト横断的な”購買情報・比較検討情報をもとに、高度にパーソナライズされたレコメンドを提示し、適切なアイテムの選択をサポートしています。また、ファッションEコマース業界に向けては、返品率を減少させ、リピート率の向上に貢献しています。
現在、Adidas、ラルフ・ローレン、アンダーアーマー、ビームス、ユナイテッドアローズ、オンワード、ワールド、マルイ、ルミネなど、世界中の150以上のファッションサイトが私達のサービスを利用しています。